春の陽気に誘われて姿を現したヒメマルカツオブシムシの姿の記録その2


五月に入ると活動も活発になりました。
少々寒い日でも花にはたくさんのヒメマルカツオブシムシの姿が見えます。

ずっとヒメマル君たちを集めて観察を続けていましたら、産卵された卵と孵化したばかりの幼虫の写真を撮ることが出来ました。

昨日までは卵だったものが今日は孵化して幼虫となってゴソゴソ動き回っています。
この幼虫が衣類(特に動物性蛋白質)を食料として成長して行きます。

面白いことに色が濃色のものはあまり好みではないようです。
染料はこのような昆虫にとってはちょっと毒性があるのでしょう。

 
平成18年5月09日〜10日  倍率200倍
   
ヒメマルの卵
孵化したばかりの幼虫
  彼らは光が当たると逃げるので写真を撮るのも厄介です。
全身にあるヒゲのような体毛があることで繊維の間に引っかかり、少々のことでは落ちないようになっています。
卵から孵ったばかりの幼虫(5/10)
右上が頭です
繊維の間に生みつけられた卵(5/9)
     
       
平成18年5月17日 曇り  八尾市住宅街にて
ヒメマル2_1  ヒメマル2_2  ヒメマル2_3
  お昼ごはんを食べるために近くの食堂へ向かう途中で、プランターに居るヒメマルカツオブシムシを見つけました!!
カラーの花に良く居るのは知っていましたが、キク科以外の白い花にもたくさん居ました。

昨年はゴールデンウィーク の頃にこのような光景を見掛ましたが、今年は寒かったせいでしょうか ・・・ 二週間ほど遅れているようです。


おうちの洋服タンスの中で、服と服が重なり合って陰になっている部分などにヒメマル君の姿があるかもしれませんよ。
 
お昼ごはんを食べに行く道すがら発見したものです。(2006/6/7)

 

小さな点状に見えるのがヒメマル君の幼虫です。
数十匹の成虫を入れていたのでたくさんの卵が産み付けられ
幼虫が孵化しています。

黒い塊は成虫の死骸です。

ヒメマル卵

幼虫が如何に小さいかお判りいただけるでしょう。このような起毛したアンゴラ繊維以外にもウールやシルクなども一緒に入れていますが卵を産み付けているのは起毛した繊維ですね。
これは卵が落ちないようにという親心からでしょうか ??

幼虫01

倍率 50倍に拡大してみました

幼虫02  

     
カラー01
 

カラー03

カラー02

布上の幼虫
  当所で飼育している幼虫たちも大きく育っています。
絹の布と毛の布を入れていますが、居るのは毛の方ですね。
それも日の当たる表側ではなく、陰になる裏側に居ます。(写真左)
撮影も光が当たると逃げ回るのでたいへんです。