衣料品に付いている表示のお話

こんな表示の衣服を購入して、洗えない…と嘆いたことはありませんか?
衣類に付いている取扱い絵表示について紹介します。

衣服は着れば必ず汚れます。衣類を買うときに「洗う」ことまで考えると、お気に入りの衣服を気持ちよく長く楽しむことができます。
最近のファッションは複雑な素材や新しい素材を使った衣服がたくさん出てきています。

こんな苦い経験をしないように

・縫付けラベルや下げ札に明記されている素材のこと(組成表示)、取扱いのこと(取扱い絵表示)や表示者などの表示を確認すること
・販売員にも取扱いについて確認すること
をお奨めします。

また、ここでは日本で販売されている衣服に付いている取扱表示(JIS表示)のほか、海外で買う時に知っておくと便利な取扱表示「ISO表示」も紹介します。将来的には日本でも「ISO表示」が採用される見通しとなっています。

取扱い絵表示

取扱い絵表示は、衣料品の取扱いに関する情報を伝える記号で、衣類には縫い付けラベルで必ず表示されています。水洗いの方法、漂白剤の使用可否、アイロンのかけ方、商業クリーニング、絞り方、干し方などがひと目で理解できるよう図柄で表示されています。

取扱い絵表示の記号と意味

JIS表示とISO表示

海外旅行での楽しみの一つはお買い物。衣服を買う時には表示を確認しましょう。ここでは主にヨーロッパで用いられている国際規格の取扱表示「ISO表示」をJIS表示と対応させて紹介します。

取扱い絵表示 JIS(日本)とISO(主にヨーロッパ)の比較(2009年現在)

組成表示

組成表示は、衣服などの素材の種類とその割合を示したもので、衣服に縫付けられたラベルに必ず表示されています。
ただ、衣服に使われる素材は、綿、毛、レーヨン、ポリエステルといった繊維の他に、合成皮革、人工皮革、毛皮や皮革などがあります。これらの素材は、縫付けラベルに表示されている場合もありますが、下げ札に明記されているだけということもあります。この下げ札なども保管してクリーニング店の受付で提示することなどをお奨めします。
ファッション性の高い素材には、素材の特性をよく理解してから購入されることをお奨めします。

表示者名

表示者名は、購入した衣服の情報などを消費者が知りたい場合に、その製品に責任を持つ製造・販売業者などに連絡できるようにしたもので、会社名と住所、または会社名と電話番号が明記されています。

関連記事

  1. Sマークとは

  2. クリーニングの基礎知識

  3. クリーニング師について

  4. クリーニング店の活用法

  5. LDマークとは